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マリアの首 ―幻に長崎を想う曲―

公演期間 2017年5月10日~2017年5月28日
会場 新国立劇場 小劇場(東京都)
出演 鈴木杏 / 伊勢佳世 / 峯村リエ / 山野史人 / 谷川昭一朗 / 斉藤直樹 / 亀田佳明 / チョウヨンホ / 西岡未央 / 岡崎さつき
スタッフ 作: 田中千禾夫 / 演出: 小川絵梨子
ウェブサイト http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/151225_007981.html
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  • 雪世

    (新人ユーザー)

    長崎の地に想いを馳せる


    全編通じた長崎弁でのやり取りは、イヤホンガイド無しの歌舞伎鑑賞のような感覚でいつもより台詞を聞き取ることに意識を集中させられた。なので正直ところどころ何を話しているのかわからないことが少なくなく、小川さん自身が「難しい」と仰る作品の理解度に不安が残る。神であるイエスではなく、その母親のマリアが象徴する普遍性と被爆地で戦後の日常を生きる彼女らが庇護した(目の前にある)実像のマリアの首。隠れキリシタン弾圧の遠藤周作「沈黙」も思い出され長崎という土地柄に想いを馳せてしまう。希望の光に照されたようにキラキラ煌めきながら降り注ぐ雪。理解度云々よりもラストで感じた事のすべてが大切な場合もある。
    2017年5月29日 23:30 | いいね:1件 コメント:0

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  • くらちゃん

    (孤高のユーザー)

    濃密が劇空間


    長崎出身の田中三千夫の昭和34年の戯曲で、浦上天主堂の保存で議会が紛糾していた頃、原爆で苛酷な傷を負った市井の人々の物語、今でも圧倒的なパワーを持つ秀逸な戯曲でした。そして、鈴木杏、伊勢佳世、峯村リエ他の役者陣の素晴らしい演技、小川絵梨子の丁寧で考え抜かれた演出、シンプルながら多層的な美術、開演前から流された1950年代の生命感溢れるジャズ、長く記憶に残り反芻する舞台でした。特にラストの廃墟となった浦上天守堂のシーンは、演劇でしか表現ができない鳥肌が立つ瞬間でした。
    2017年5月17日 08:54 | いいね:0件 コメント:0

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